ヴィジョンオブヨガTTCを終えて

ヨガというものに出会って、10年近くが経つ。
その中で私は「人に教える立場になりたい。
それにはどうヨガと向き合えばいいのか」
そんな想いでいっぱいになるものの、何をどうしていいのかと途方に暮れていた。
そんな時にマスターのクラスに参加したのが、ヴィジョンオブヨガとの出会い。
2012年9月のヨガフェスタだった。

クラス冒頭、「ヨガを愛しているか?」というマスターの問いかけ。
何の迷いもなく手を上げる生徒たち…無論、私もそのうちの一人だった。
そんな我々にマスターはこうおっしゃった。

「愛という言葉を簡単に扱って欲しくない」
「君たちはヨガというものを何も分かっていない」

耳が痛かった。胸をえぐられるような気分で泣きそうになった。
それまで私が受けてきたヨガクラスではそんな話をされたこともなく、
それはきっと、その場にいた多くの人も同じだったのではないかと思う。

「私は何か大きな間違いを犯しているのかもしれない」

漠然とだがそう感じ、
帰りの電車の中で混乱した気持ちになったのを今でも覚えている。

そんな強烈な言葉がきっかけとなり、2013年のTTCに参加をすることにした。

トレーニングは前期と後期合わせて20日間。
前期はとにかく分からないことばかり。

「ヨガとは何か?」
この言葉から始まったクラス。
答えはどこかに書いてあるのかと、テキストをめくってみるが見つからない。

一体、マスターは我々に何を教えてくれるのか…全てが謎だらけだった。
私にとってはテキストに書いてあることも、サンスクリット語も、何もかもが意味不明。しかも参加者の多くは、既にインストラクターを生業とした人たちばかり。

「なんだかとんでもなく場違いなところに来てしまったかも…ヤバイ」

意気込んで参加をしたものの、初日から逃げ腰になってしまい、自分の認識の甘さを突き付けられた。とはいえ、ここで逃げていては何も変わる訳もなく、その時の私は、とにかく最後まで付いていくしかない、という想いだけで前期を過ごしていた。

そして後期トレーニングが始まるまでの4ヶ月間、分からないなりにテキストを読み、
マットでの練習をし、そして「毎朝10分間コールドシャワーを浴びること」という課題をしていた。やれることをやるものの、何かを掴めたような、そうでないような。

分かったような、分からないような。そんな、ぼんやりとした状態が続き、これといった満足感も得られないまま、後期10日間が始まった。

そして、後期10日間。前期とは違う感触だった。
分からないけど楽しいと思えた前期とは真逆で、後期は精神的に辛かった。

なんでこんなに辛いんだろう…
本気で悩んだ。
毎朝起きると、寝汗でシーツがびっしょりだった。

そして、後期トレーニングも半分近くに差し掛かった頃、私は自身の中にある焦り、不安、執着というものからずっと目を背けてきたことを、ある出来事を体験することで痛烈に思い知らされた。

体に感じる痛み、そして大きなアザ…。その後に押し寄せた何とも言えない感情。
それらが涙となって吹き出し、人目を憚らず号泣した。あの時の体験は私にしか分からないし、その時の感覚は未だに忘れることができない。

「ヨガとは何か?」
「何のためにヨガをしているのか?」

マスターが一貫して我々に問い続ける言葉。
私はヨガというものの入口に、やっと立てたのかもしれない。
「痛み」とは「気づき」であることを、今振り返るとこの時に知ったのだと思う。

そしてマスターが問うこれらの言葉は、私の中に植えつけられた「種」である。
マスターが植えてくれたこの「種」はあくまでも「きっかけ」に過ぎず、これをどう育てるかは、私自身である。

「私にとってヨガとは何か、私は何のためにヨガをしているのか」

すべての疑問は自分から起こり、そして答えを出すのも自分である。
本当にその通りであると今確かに思う。

20日間のトレーニングは逃げ出したいほど辛いと思う時もあった。
でも、あの経験があったからこそ、
今、日々の生活の中で「丁寧に生きること」を意識するようになった。
それは、マットの上だけでなく、マットから離れた場でもだ。

今までしがみついていた様々な思い、不安、執着を手放し、
自分が為すべきことを受け入れる。
その全ての行為が、自分に課せられた義務なのだということ。
それが、自身を本当の意味で労わるということなのだと思う。

マスターが「ヨガ=人生」と言い切るこの言葉を、
少しではあるが理解できたのではないかと思う。

200時間のトレーニングを終えて、修了書は確かに頂いた。
しかし、それで全てが終わったわけではない。
むしろ始まりであって、これからも私の学びは続いていく。
マスターから頂いた「種」は絶対に枯らしたくない。

「教える立場になりたい」と飛び込んだTTCだったが、
そんなことを考えるより、「ずっと学んでいきたい」という想いで今はいっぱいである。

人生の折り返しともいえる年齢になって、自分自身に真摯に向き合うことの大切さを教えてくれたヴィジョンオブヨガに出会えたこと。この出会いは本当に偶然ではあったが、そんな機会が自分に与えられたことに、深く感謝している。

そして最後に、これから20日間のヴィジョンオブヨガTTを受講しようとお考えの方へ。
全ては「経験あるのみ」です。
自分で感じたその経験は、必ず自身に何らかの革命を起こすものとなるでしょう。

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